ひとこと言いたい 2021 7/24

『スポーツの祭典』がグダグダどころか、恥を晒しながら始まりました。

言いたい事は山の様にあるけど、あまりの体たらくで、気持ちが萎えました。

これが今の日本という国、そして私たち日本人の現実なのでしょう。

でも、この『祭典』の背後にはコロナによって、23日現在15128人の方が命を落とされてる事を忘れてはいけません。

これは東日本大震災で犠牲になられた方達に並ぶ命の数字です。

とてもじゃないけど『祭典』の気分じゃありません。

菅さんが枕詞のように言う「安心安全な大会」はもう崩壊しています。

春先に大阪でコロナが猛威をふるっていた頃、医療が崩壊して医師は命の選択をせざるを得ない状況に陥ってました。

40度の熱が何日も続いてるのに、病院にも行けず自宅療養を余儀なくされた若い女性が　医師と電話で「まだ入院させてもらえへんの？」と訴える心細そうな声が耳から離れません。

自分で酸素濃度を計って報告しなければならないなんて、ここは本当に先進国日本なのかと思いました。

他にも入院させてもらえず、自宅で命を終えるしかなかった方もたくさんおられたでしょう。

ブルーインパルスを飛ばして医療従事者を労う余裕があるなら、その費用で医療機器を買ったほうがどれだけ助かるか。

見たくないものは見ない

和を乱す様な事は言わない

都合が悪い事は聞こえない

こうやって現実から目を背けてばかりの日本

国力、人間力の低下はコロナのせいではなく、コロナのおかげで露呈しただけの事。

みんな「選手に罪は無い」と言うけど、本当にそうなのか？

高額な強化費用を国に負担してもらったり、スポンサーに忖度したりで、選手もまた「見ざる言わざる聞かざる」を決め込んでるのじゃ無いか？

選手自身が声を上げない限り「商業オリンピック」は改革されないでしょう。

日本で働きたいと一時行方不明になったウガンダの選手は旅費さえも自費だとか。

アメリカなど、自前の宿泊施設や食事を用意出来る国との格差に選手は誰も疑問を持たないのか？

持てるものと持たざるもの、それぞれの選手は変だと思わないのか？

美しい言葉で飾っても結局、自分さえ良ければの世界じゃないのか？

マスコミやメディアも、パラリンピックが閉会するまでは「ニッポンがんばれ」と「否定意見」のダブルスタンダードでいくしかないでしょう。

ほとんどの人達も競技が始まれば、組織委員会の思惑通りに暑く応援するでしょう。

私は「感動をありがとうゴッコ」を冷静に見守りたいと思います。